2012年6月16日土曜日

喫煙とカドミウム、肺がんとの関係

the European Lung Cancer Conference

and the International Association for the Study of Lung Cancer

 http://journals.lww.com/jto/Fulltext/2012/06001/Abstracts.6.aspx 

ヨーロッパ肺癌会議、ジュネーブ 2012/4/18-22 より


シリアの研究で、喫煙肺がん患者、喫煙非肺がん患者、健常者の血中のカドミウムを測定したデータが発表されました。それによると


対象者     カドミウム血中濃度
喫煙肺がん患者 4.80+-5.0 μg/L
喫煙健常者   2.06+-1.04 μg/L
非喫煙健常者  0.87+-0.43 μg/L

 

タバコの煙の中にはカドミウムが含まれていますが、そのことが、肺がんの発症のリスク因子の一つになっている可能性が示唆されました。
タバコの煙の中には、放射性物質のポロニウムなども含まれており、それも肺がんのリスクの一つと考えられており、タバコの煙の中に含まれる発がん物質68種類と放射性物質とカドミウムなどが複合的に発がんに結びついているのかもしれません。

ただ、この研究では、カドミウムが多い人は、たくさんタバコを吸っていることを表しているだけで、他の発がん物質が肺がんをおこしている可能性も否定できません。(禁煙センセイ)

<参考>

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/12/h1209-1c.html


例えば、たばこの煙の中にはカドミウムが多く含まれていることから、喫煙する人は、喫煙しない人よりも、カドミウム摂取量が多くなります。

仮にたばこに含まれるカドミウム(約1~2μg/本)の約10%が喫煙により肺に吸入され、さらに、吸入されたカドミウムの約50%が体内に吸収されるとすると、1日に20本喫煙する人は、毎日約1~2μgのカドミウムを吸収すると推定されます。

 

Posted via email from 卒煙目指して!

0 件のコメント:

コメントを投稿