2011年12月15日木曜日

子供のぜん息:大気汚染微粒子状物質の影響は確かだが、間接喫煙の影響の方が強大

子供のぜん息:大気汚染微粒子状物質の影響は確かだが、間接喫煙の影響の方が強大

2011年 12月 15日

小児の環境的喫煙は微粒子状物質:mmPM2.5暴露の急性の影響を与えることが明らか。ただ、環境喫煙全体の影響に比べると、mmPM2.5の影響を隠すほど大きい。しかし、環境喫煙の影響が少ない場合、mmPM2.5の影響は確実に存在する。ぜん息関連要素と

The Response of Children with Asthma to Ambient Particulate Is Modified by Tobacco Smoke Exposure
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2011; 184: 1350-1357. First published online August 25, 2011 as doi:10.1164/rccm.201010-1706OC
82名のぜん息で、3日以上学校欠席したこども
早朝の最大大気粒子(<2.5 μm:濃度 aerodynamic diameter (mmPM2.5))と、尿中コチニン濃度を連日測定

アルブテロール使用とLTE4は コチニン濃度が低い場合、日々のmmPM2.5濃度と関連;平均あぶる手ロール使用・LTE4はmmPM2.5 10 μg/m3増加毎に5、6%増加。
逆に、コチニン濃度が高い場合は、有意な相関を認めない。ただ、このケースでも平均アルブテロール使用回数やLTE4値は高い。
LTE4をmmPM2.5濃度機能としてフィットしたモデルでは、mmPM2.5濃度を指数化した場合、粒子暴露濃度と気道メディエーターとの非線形の用量・反応関連を示唆した。


受動喫煙による小児喘息への悪影響 2009年 04月 14日

喘息と喫煙の関係(禁煙と喘息寛解、受動喫煙と遺伝子感受性) 2007年 07月 04日

世界の受動喫煙被害実態;死亡数の1%、障害加味されたDALYsでは0.7%に相当 2011年 01月 10日

by internalmedicine | 2011-12-15 11:11 | 呼吸器系 | Trackback | Comments(0) 

内科開業医のお勉強日記 :
http://intmed.exblog.jp/14176558/

小児の喘息の悪化は、大気汚染より、受動喫煙の影響の方が大きいという論文のようです。(禁煙センセイ)

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